イブニング・セッション

プレゼンテーション:後藤 英
GravityZERO(グラビティーゼロ)
モーションキャプチャーシステムによるバーチャル空間と、サウンドとオーギュメンティッド・リアリティー、プロジェクション・マッピングを組み合わせたスペクタクル


GravityZERO(グラビティーゼロ)は、後藤英による映像、サウンド、ダンスを組み合わせたインスタレーションである。透明の立方体が舞台上に組み立てられ、映像がホログラフィーのように投影され、 複数のスピーカーがキューブの面のそれぞれの方向に配置されている。ダンサーあるいは観客は天井からロープで吊るされ、重力がないかのように宙に浮かぶ。さそれぞれのロープはモーターによって操作されることによって、3Dでキューブないの空間を自由に移動できる。らに手に持つコントローラーで、 自ら角度と方角の位置を操作できる。ダンサーの動きはKinectとセンサー(IMU : 加速度センサーとジャイロ・センサー)によりデータとしてコンピュータに送られ、リアルタイムで音と映像を作る。
今作は、身体に密接に関係したインターフェイスを利用した、またオーギュメンティッド・リアリティ(拡張現実)とプロジェクション・マッピングのパフォーマンスの新しい可能性を追求する作品となる。


後藤 英 Suguru Goto
作曲家、ニューメディア・アーティスト。国際的に評価されており世界活地で活躍。世界中を斬新で刺激的な作品で新たなテクノロジーと関連させて発表している。フランス、パリにあるポンピドゥー・センターのイルカムの招待作曲家、研究員、ボルドー芸術大学の准教授を経て、現在は東京芸術大学の准教授。
主な賞歴は、ボストン・シンフォニー・オーケストラ・フェローシップ、タングルウッド音楽祭より、クーセヴィツキー賞、ワシントン州のマルゼナ国際作曲コンペティションにて第1位、ドイツにてベルリナー・コンポジション・アウフトラーゲ1994、パリのユネスコで行われた、IMC国際作曲家会議にて入選、フランス政府よりDICREAM、ドイツ、ベルリンのミュージック・シアター・ナウ・アワード2008にて受賞、フランス、バン・ニューメリック4、アンガン・デ・バン・デジタル・アート国際フェスティバルにて、「OFQJダンス・ニューテクノロジー賞」を受賞、2010年ブラジルのFileフェスティバルにてFILE PRIX LUXのElectronic Sonority Honor Award 賞、2011年イタリアにてAction Sharing 2の大賞を受賞、2013年KAO国際キネティック・アート・コンペティションにて第2位、同年オーストリアのアルスエレクトニカにてデジタル・ミュージック&サウンド・アートの栄誉賞を受賞などが挙げられる。作品は世界各国の音楽祭、レゾナンス/IRCAM、タングルウッド音楽祭、ICC、SONAR、 Haus der Kultures der Welt, ISEA、NIME, ヴェネツィアビエンナーレなどにて演奏されている。
後藤英 http://mce.geidai.ac.jp/faculties/professors/goto-suguru#more-4386